海外の建設業者での役員経験があれば、経営業務の管理責任者になれますか?

国土交通大臣認定

「経営業務管理責任者」としての経験は、原則として日本国内での経験を前提としています。しかし、例外的に、外国での役員経験を認めてもらえる場合があります。それが「国土交通大臣認定」です。国土交通大臣から、経営業務管理責任者と同等以上の能力を有する旨の認定を受けるというものです。

 例えば、日本企業での役員経験だけでは要件を満たさないが、外国企業での役員経験を加味することで要件を満たす場合や、外国企業での役員経験しかないという場合には、外国企業での役員経験を認めてもらうため、国土交通大臣に認定の申請を行います。大臣認定を下りると、経営管理責任者となることができます。この大臣認定の対象は日本人、外国人を問いません。

認定申請の手続き

大臣認定の申請をするためには、海外から資料を取り寄せ、外国語の資料を翻訳し、その翻訳した資料を公証する必要があります。日本では会社の登記簿謄本を取得すれば役員の経験年数を確認することができますが、外国の場合、登記簿謄本など日本と同じような公的な書類が準備できない場合があります。そのため、国土交通省に確認を行うなど、申請までの準備に数か月かかることもあります。申請には時間の余裕をもって早めの準備が必要です。準備ができた申請書は、国土交通省(土地・建設産業局国際室)に直接提出します。

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