建築一式工事とは?
建築一式工事とは、総合的な企画、指導、調整のもとで行われる大規模で複雑な建築物の建設工事のことです。この工事は、元請けとして下請けの専門業者を指導・調整する業務を含みます。
建築一式工事の特徴
範囲と規模
- 一般的に、建築確認を必要とする新築工事や増改築、大規模改修工事が該当します。
- 単一の工事でも、規模が大きく個別の専門工事として施工が難しい場合は建築一式工事となることがあります。
建設業許可が必要となる建築一式工事
1.1件の請負代金が1,500万円以上の工事
2.木造住宅で延べ面積が150m2以上の工事(請負代金額に関わらず)
専任技術者の要件
建築一式工事の専任技術者になるには、以下の資格が必要です
特定建設業の場合
- 1級建築士
- 1級建築施工管理技士
一般建設業の場合
- 1級・2級建築士
- 1級・2級建築施工管理技士
- 実務経験(学歴により3年から10年)
建築一式工事の許可を持っていても、500万円以上の専門工事を単独で請け負う場合は、その専門工事に対応する許可が必要となります。例えばリフォーム(改修工事)等で内装工事を500万円以上で請け負う場合は、内装仕上工事業の許可が必要になります。